革ブランドの商標登録完全ガイド — 名前とロゴを守る費用・区分・手順

せっかく育てたブランド名やロゴを他社に取られたら——。革ブランドの立ち上げ時に必須の商標登録について、革製品が該当する区分(第18類・25類等)、必要な費用、自分で出願 vs 弁理士依頼の比較、手続きの流れを実務目線で整理しました。

革ブランドの商標登録完全ガイド — 名前とロゴを守る費用・区分・手順

革ブランドの立ち上げで後回しにされがちですが、必須の準備が「商標登録」です。ブランド名・ロゴは登録しないと法的保護がなく、最悪の場合後発の第三者に商標を取られ、自分のブランド名が使えなくなる事態も起こりえます。本記事では革ブランドの商標登録を実務目線で整理します。

なぜ商標登録が必要なのか

  • ブランド名・ロゴの独占使用権を法的に取得
  • 他社が同じ/類似の名前で商品を出すのを阻止できる
  • 万一後発の他社に先に登録されると、自社が商標権侵害になる恐れ
  • ECモール(Amazon・楽天等)の正規ブランド出店で商標が要件になることが多い
  • 融資・資金調達時の無形資産として評価される

商標登録は早ければ早いほど安全です。ブランド名が決まった段階で仮にロゴ未完成でも、文字商標だけ先に出願するのが鉄則です。

革ブランドが該当する商標「区分」

商標登録は「区分(商品・サービスの分類)」ごとに費用がかかります。革ブランドが必要な主要区分は以下[1]:

区分対象
第14類宝飾品・時計・革製キーホルダー等の装飾品
第18類革製品全般(バッグ・財布・小物・ベルト等)
第25類衣服・帽子・ベルト(衣類用)・靴
第35類小売・販売(ECサイト等のサービス)

多くの革ブランドは第18類が中心。バッグ・革小物がメインなら18類1区分で十分なケースも多い。ベルトを衣類アクセサリーとして扱うなら25類も追加検討します。

商標登録の費用相場(2026年現在)

商標登録の費用は特許庁印紙代+弁理士手数料の合計です[1]

特許庁印紙代(必須)

  • 出願料:3,400円+(8,600円 × 区分数)
  • 登録料:32,900円 × 区分数(10年分)
  • 1区分10年登録の場合 → 約45,000円

弁理士手数料(依頼する場合)

  • シンプルな案件で2万円台から、複雑なら十数万円
  • 3区分10年登録を弁理士依頼で総額35万円前後が一般的[1]

自分で出願 vs 弁理士依頼

自分で出願弁理士依頼
費用印紙代のみ(4.5〜10万円)合計15〜35万円
類似商標の事前調査自己責任(特許庁J-PlatPatで検索)専門家による徹底調査
区分選定自分で判断最適な区分を提案
拒絶理由通知への対応自分で意見書作成専門的に対応
登録までの確実性調査不足で拒絶リスク高い

予算重視なら自分で出願も可能ですが、ブランドの命運を左右する重要案件は弁理士依頼が安全です。

商標登録の流れ(自分で出願の場合)

  1. 類似商標の事前調査J-PlatPatで同じ名前が登録されていないか確認
  2. 出願書類の作成:特許庁サイトのテンプレートで作成
  3. 出願:オンラインまたは郵送、印紙代を払う
  4. 方式審査:数週間〜数ヶ月
  5. 実体審査:類似商標の有無等を審査、約半年
  6. 登録査定:問題なければ登録可能の通知
  7. 登録料納付:10年分を支払い
  8. 登録完了:商標公報に掲載

出願から登録完了まで半年〜1年程度を見ておきます。

商標が取れない3つのケース

  • 識別性がない:「革小物」「Leather Goods」など一般名称はNG
  • 既存商標と類似:類似判定は微妙な領域、専門家の判断が必要
  • 公序良俗に反する:通常起こりませんが理論上あり得る

「造語」や「組み合わせ語」(例:「HOGE-Leather」のような)は識別性が高く、商標が通りやすい傾向があります。

登録後の管理

  • 10年ごとに更新:更新料は約4万円/区分
  • 不使用取消:3年間使わないと取消請求の対象に
  • 侵害監視:類似商標の出願を定期的にチェック
  • 商標シンボル®の表示:登録後は商品・パッケージに「®」マークが使える

よくある質問

Q. 開業前でも商標登録できますか?

A. はい。むしろ開業前・ブランド名決定直後の出願をおすすめします。先願主義のため、早い者勝ちです。

Q. ロゴと文字商標、どちらを優先すべきですか?

A. まずは文字商標(ブランド名のみ)を優先。ロゴは後から変わる可能性が高いため、ロゴ確定後に追加出願するのが一般的です。

アイライズ工房との連携

当工房ではOEM製造に加え、ブランド立ち上げ時の商標出願タイミングの相談や弁理士のご紹介なども可能です。革ブランドの立ち上げをトータルでサポートします(参考:革製品ブランド立ち上げロードマップ)。お気軽にお問い合わせください。

出典

  1. 商標登録の費用 — GVA 商標登録商標登録の特許庁印紙代・弁理士費用・区分数別費用の一般情報
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